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第2話

希夢はもう一度辺りを見回してた。
同じような年代の女の子や動物(犬や猫・パンダなど)が、広いホールにぎっしり集まっていた。


(一体ここはどこなの?さっきまで神社にいたのに・・・)僕の頭はパニックになっていた。
(そうだ、急に煙が出てきて・・・逃げようとしたら・・・)何とか落ち着こうと、神社での出来事を必死に思い返していた。
この不思議な現象を理解しようと考えを巡らせていると、後ろでブツブツと小声が聞こえる。


ハッ!として振り返ると、さっきのお姫様のような子が独り言を言っていた。
「ふむ、この期を逃す手は無いな!」彼女はサっとホールの方に顔を向けた。
「皆の者、守護者を授かった我等の力をヴァンピール共に見せてくれようぞ!」
「直ちに夜襲の用意をしろ!」ホールにいた大勢の女の子や動物たちは、あらん限りの声で答えた。


あまりの声の大きさに僕は思わず耳を塞いだ。
しかし、声が止まぬうちに僕の手首をグっと引っ張り、お姫様が無理やり立たせた。
「ところで、我等が守護者よ!そなたの名はなんと申す?」急に聞かれたせいか、僕は思わず普通に答えてしまった・・・
「えっ・・・えっと、僕は希夢(のぞむ)、日輪希夢」
「希夢か!ほれ、行くぞ!『守護者・希夢』の初陣じゃ」お姫様は僕の返事も聞かないまま、グイグイと引っ張ってホールから出て行った。


もう何がなんだか訳が判らないまま歩かされて、吐きそうだった。
しかし、姫様はそんな僕をお構い無しにスタスタと手を引っ張りながら、ある部屋に入った。
扉を開けると甘い匂いがした。
中は色とりどりの宝石がちりばめられていて、僕は今までのドタバタが頭から消えて、見入ってしまった。
姫様は部屋に入ると、クローゼットらしき物をゴソゴソと掻き回した。
「折角の初陣じゃからの、バシっと決めぬとな!」部屋の様子に見惚れていた僕は、思わず「へ!?」と、間抜けな返事をしてしまった。
「そのような真っ黒な服では、我が軍の者達の士気も上がらぬからの。」なにやらブツブツと言いながら、クローゼットを引っ掻き回していた。
「ふむ、これなら良かろう!」と、姫様は一着の服を僕にさしだした。




~つづく~
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