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第11話

守護樹の森に2つの人影が入っていく。
「なぁ、ミウよ本当にこっちであっているのか?」
影の片方がもう1つに聞いた、どうやらハイエルフのようだ。
もう片方はキャスタニックの女性らしい、しかしすぐには答えず辺りを見回している。
「おい!ミウ大丈夫なのか?」
中々答えない彼女に、ハイエルフは痺れを切らし強い口調で再度聞いた。
「もう~五月蝿いわね!久しぶりだから確かめていただけよ!」
「こっちよ」
ミウはぶっきらぼうに答え、獣道を進んで行く。
しばらく進むと、ハイエルフはミウに言った。
「どうやら、お前の記憶力はその豊満な胸に栄養を吸われているようだな。歩みがたどたどしいぞ!」
ミウは後ろに振り返り、キッ!っとハイエルフを睨みつけ言う。
「私の記憶力は抜群よ!そこ左ね」
そう言って、前を向き歩き出そうと足を進めるとミウは垂れ下がった枝に顔をぶつけた。
「きゃっ・・・いったーーーーい」
「ははは、注意力もその胸に吸われているみたいだな。」
ミウは鼻の頭を擦りながら「フンッ!」悪態をつき、そっぽを向いたが恥ずかしさで顔を赤らめた。




「さぁ、もうすぐよ。」
ミウはハイエルフのほうを見ずに道を教えなが進んだ。
目の前に守護樹の大きな幹が見えてきた時、ミウは何かを見つけたらしく突然走り出した。
「お、おい?!どうしたんだ?」
ハイエルフも慌てて後について走り出した。
ミウは守護樹の根元で1人のエリーンを抱きかかえ、追いついたハイエルフのほう見、そして、顔を上げ彼女は世界樹に聞いた。
「久しぶりね、サイ。ねぇ、この子は一体?」
「お久しぶりです、サイアトール殿」ハイエルフも声をかけた。
「久しいの、おぬし達」
守護樹は穏やかに答えたが、ハイエルフは言葉の裏にある悲しみを感じ取り聞いてみようとした。
「サイアトール殿、どうかしたのですか?」
ミウに抱きかかえられていたエリーンの口が動いた。
「ア・・・リン、ごめんね・・・」
「寝言、アリン姫と何かあったのね・・・サイ、この子泣いてるわよ。」
ミウも何かを感じ取ったらしく、守護樹に聞いてみたが守護樹は沈黙のままだ。
ミウの腕の中のエリーンから、また寝言が聞こえた
「リ・・・ダ・・・リダ・・・」一筋の涙がこぼれた。
「え?!」ミウとハイエルフは驚き、お互いの顔を見た。
2人は守護樹のほうを見上げ、世界樹が答えるのを持った。

「ん・・・・うぅ・・・」眠っていたエリーンが目を覚ました。
「あ、起きたのね。大丈夫?」
ミウはぎゅっと抱いてる腕に力を込め、エリーンを覗きこんだ。
「ア、アリン?・・・・えっ?!あ・・・ごごごごごごごごごごごごめんなさい!」
アリンではないと気付くと、慌てて飛び起き謝った拍子に尻餅をついてしまった。
痛そうにお尻を擦っているエリーンにハイエルフが手を伸ばした。
「大丈夫かい?お嬢さん」差し出された手を取り、起き上がった。
「あ、ありがとうございます・・・ao、ミウ」
初めて会ったエリーンに自分達の名前を言われ、驚いた2人は目の前のエリーンを見た。
「サイアトール殿、これは一体・・・」
aoは振り返り黙っている守護樹に問いただそうとした。
守護樹は大きな溜息をつき、重たい口を開いた。
「希夢よ、今から話す事はお主にとってとても辛い思いをさせることになるが、よいか?」

希夢は、しばらく下を向いたまま答えなかった。今朝から断続的に見るようになった白昼夢のような見知らぬ記憶。
それが何なのかを答えを探そうと来たのに、初めて会う者達の名前を昔から知ってるかのように口にすること。
自分自身ではどうすることも出来ず、謎が解けたとしても正直理由を知るのは怖かった。
だが、それ以上にこのままアリンに嫌われることの方がもっと嫌だった。
希夢は顔を上げ、守護樹のほうをしっかりと見た。その目に迷いはなかった。
「教えて下さい、僕のことを!このまま・・・アリンに嫌われたくないんです。」
「良かろう、お主ら2人も聞いていくがよいao、ミウ。」
2人は、顔を見合わせ頷いた。




~つづく~
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