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第1話

「ふぅ~・・・今日も終わったし帰ろっかな」希夢(のぞむ)は道具をかたずけて、部室を出た。

帰り道の途中でコーラを買って、近所の寂れた神社でボーっとするのが日課になっている。
希夢はこの春、中学校に上がったばかりの12才。
両親共に著名な画家で、彼もまた絵の才能があり親から半強制的に美術部に入らされたのだった。
評論家の間では、ミロの再来だ!否、ゴッホの再来だと謳われていた。
しかし、一部では親の七光りだ!などと冷ややかな声もあったが、当の本人にはどこ吹く風だった。

「はぁ~・・・画家なんかより、僕はサッカー選手になりたいのにな・・・」
以前は、立派な仏像が置かれていたであろう場所に希夢は寝転がった。

「あれ?僕寝ちゃってたのか・・・」
グーっと伸びをして、帰ろうと腰を上げた瞬間、お経を詠んでるような声がした。
「何?お経・・・いや、歌ってるような感じかな?」
今にも崩れそうな神社で、外も暗くなってきているせいか、希夢は怖くなって急いで出ようとした時・・・
目の前に煙が立ち込みはじめた。

「うわっ、何これ?」慌てて走ろうと足を踏み出すと、そこにはあったはずの床がなく希夢は真っ逆さまに落ちていった。




ドスン!
彼は盛大な尻餅をついて転がってしまった。
「いってぇ・・・」
「皆の者、我らの祈りが通じたぞ!」背後から勇敢そうな女の人の声が響いた。
「我らの神が、アルボレアの危機を救うが為の守護者を授けて下さったぞ!」
おぉ~~~というどよめきが辺り一面にこだました。
希夢が顔を上げると、そこには小中学生ぐらいの女の子や背の低い動物達で埋め尽くされていた。
振り返ると、ドレスを着たお姫様のような女の子が僕を満面の笑みで見ていた。



~つづく~


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